
つゆが美味い!九州うどんの隠れた名店
熊本市の中心街から少し離れた場所に、思わず紹介したくなるうどん屋さんがあります。

その名も「五平太」さん。
九品寺交差点を抜けて、公園のすぐそばにひっそりと佇むお店です。

まず、メニューを見て目を引くのが「舌代」という表記。
「料金」と書くよりも、なんだか粋で風情がありますね。
かけうどんは370円からと、驚くほど良心的な価格。
ほとんどのメニューが500〜600円台で食べられるようです。
最近ではワンコインで美味しいうどんが食べられるお店も少なくなってきた中、この価格設定には頭が下がります。
今回は「肉うどん(560円)」を大盛り(+100円)で注文しました。
お昼時ということもあり、店内はほぼ満席。
仕事の合間に訪れているビジネスマン、常連らしき年配の方、そして一人で静かにうどんを楽しむ女性客の姿も。
こういう多様なお客さんが集まるお店は、味への信頼度が高い証拠です。
九州うどんらしい“やわらかさ”と黄金色のつゆ
ほどなくして運ばれてきた肉うどん。

見るからに九州うどんらしい、やわらかくて優しい麺です。
そして何より目を奪われたのが——この透き通ったつゆ。

ひと口すすった瞬間、「あ、これは…!」と思わず声が出ました。
見た目は淡いのに、口に含むと深い旨味が広がります。
決して派手ではないけれど、じんわりと染みる美味しさ。
まるで海の恵みと大地の香りが共演しているような、滋味深い味わいです。
ちなみに、うどんの出汁(つゆ)は東日本と西日本で大きく異なります。
関東は鰹節や濃口醤油を使い、香りが強く、色も濃い「黒いつゆ」。
一方、西日本——特に九州では、昆布やいりこ(煮干し)を中心にした薄口醤油仕立ての“黄金色のつゆ”が主流です。
この「五平太」さんのつゆもまさにその九州系。
旨味の重ね方が絶妙で、飲み進めるほどに奥行きを感じます。
気づけば、ほとんどスープを飲み干していました。
しっかり出汁を取りながらも塩分を抑え、食べたあとに喉が乾かない。
こういう“やさしいうどん”を出すお店って、意外と少ないんですよね。
値段も手頃で、素材の味を生かした誠実な一杯。
日曜日は隔週でお休みとのことなので、土曜の昼にふらっと立ち寄るには最高のお店だと思います。
場所はここ
| ランチタイム | 11:30〜17:00(日曜隔週定休日) | ||
|---|---|---|---|
| 場所 | 熊本県熊本市中央区大江4丁目12−4 | ||
| 個人評価 | 4.0/5.0 | ||























