【下通】手取本町 くじら～天然鯛丼ぶり（６５０円）

まるでゲームのような手際、芸術的ワンオペランチ！

先日訪れたロシア料理店が入るビル、その同じ建物の2階にあるランチ店「手取本町くじら」さんへ行ってみました。

入口に貼られたランチメニューを見て驚愕──650円！？
価格高騰のこのご時世、この数字はもはや昭和価格レベルです。

階段を上がると、そこは広めのオープンスペースの居酒屋風店内。

しかし店員さんが見当たらず…と思ったら、奥から店主が小走りで登場。素早く検温を済ませ、席へ案内してくれました。

その後もお客さんが次々と入店。しかし聞こえてくる足音、運ぶ手つき、調理の気配──どうやら店主一人で切り盛りする完全ワンオペのようです。

ランチは2択。とんかつか魚かということで、私は魚を選択。どうやらメニューはビル入口の一枚きりで十分らしいです。

ここからが店主の本領発揮。
各テーブルに水とおしぼりを配り、サラダと漬物を置きながら、同時進行で厨房ではメイン料理を準備。ホールと厨房を忍者のような静かな小走りで往復し、無駄のない動きで客を待たせません。

そして到着したランチにまず驚くのは──サラダの量！大盛りです。

メインは天然鯛の丼。

透き通るような鯛の身に、大葉、刻み海苔、海藻ふりかけが絶妙にマッチ。上品な味わいながらも、海の旨味が口いっぱいに広がります。

さらに湯気立つ味噌汁も到着。これらを全て一人で用意して運ぶなんて、本当に見事な手並み。

しかも食後にはデザートとコーヒーまで登場！
これで650円とは…これはもう「店主のワンオペ芸術ランチ」と呼びたくなる完成度です。

途中でお客が増えすぎると、入口に「満席」の張り紙が貼られる仕組みらしく、この日も12時10分頃には満席に。狙うなら早めか、ランチ終盤が良さそうです。

圧巻の手際と、価格を超える満足感。
ぜひ一度、この華麗なるワンオペを体験してみてください。

手取本町くじら ｜ 店舗情報

※本記事は2021年9月時点の情報です。値段や営業時間が変更されている場合があります。