
真夏日にボルシチ!遠くロシアの地を思い浮かべて…
最近ハマっている、熊本市役所裏あたり(手取本町)のランチスポット開拓。

この日は「くじら」か「キッチンYOU」にしようか…と悩んでいたところ、ふと目に留まったのが3Fの「ロシア料理ボルガ」。
どうやらランチ営業中のようで、ここに決定!

ちなみに「ボルガ」とはロシア最長の川、全長約3,700kmにも及ぶ“母なる川”のことだそうです(Wikipedia調べ)。
ボルシチ…なんとなく“ビーフシチュー的なもの”というイメージはあるけど、実際に食べるのはほぼ初体験。

メニューにはセドロ定食やプロフ定食もあって惹かれたけど、ここはやはり看板の「ボルシチ」を注文!

店内はちょっと年季が入っているものの、とても清潔。テーブルクロスや小物にもセンスが光っていて、ロシアの家庭にお邪魔したような雰囲気です。
おかみさんが一人で切り盛りされていて、すでに仕込み済みの料理を温めて提供してくれるので、思いのほか早く料理が到着。

まずサラダは、生のキャベツとトマトにさっぱりしたドレッシング。さらに茹でキャベツと人参も添えられていて、野菜をしっかり摂れる構成です。

そしてメインのボルシチ!
野菜がベースですが、中にはトロトロになるまで煮込まれた牛肉がゴロリ!じっくり火を通してあるのがわかる、しみじみと美味しいお肉です。
この深紅のスープ、トマトの色かと思いきや、主役は「ビーツ」。
ボルシチ特有のこの赤色は、ビーツという赤カブのような根菜によるもの。鉄分や食物繊維が豊富で、ヘルシー志向の方にも人気の野菜なんです。
人参・キャベツ・玉ねぎなどもたっぷり入っていて、まさに栄養満点のロシア家庭料理。
上にはサワークリームがトッピングされていて、これがまた良いアクセントに。
酸味とコクが加わることで、濃厚だけど重くならず、暑い日でも美味しく食べられます。

個人的に特に感動したのが「ピロシキ」!
見た目は“揚げた肉まん”のようなフォルムで、外はサクッ、中はふわふわ。
中の具はやわらかいひき肉入りで、まるで優しい味のハンバーグを包んだような美味しさ。
さらに、マスタードとポン酢をつけて食べると…これがもう最高!
ピロシキはもともとロシアの国民食で、家庭ごとに中身や調理法が違うのも特徴。
揚げタイプもあれば、焼きピロシキもあるそうです。
この店のピロシキ、私的には「揚げパン部門の頂点」かもしれません。

食後には、特製ヨーグルト(もしかすると市販かも?)と、温かいロシアティー。
ロシアティーといえば、ジャムやハチミツを入れて飲むのが定番ですが、ここではシンプルな味わいで提供され、ボルシチで温まった体をさらにほっとさせてくれます。
窓の外を眺めながら、夏の暑さを忘れてしばしボーッとくつろぐひととき。

お店の外に出ると、そこには「ご自由にお持ちください」の小説ボックス。
おかみさんが読んでいたであろう推理・サスペンス小説がずらり!
中には早川文庫など、貴重な一冊も混じっていて、思わず2冊いただいて帰りました。

温かみのある本格ロシア料理、落ち着いた店内、気さくなおかみさん、そして小説のお土産まで。
まるで遠くの国を旅したような、素敵なランチタイムになりました。
また必ず来たい、そんなお店です!
ロシア料理 ボルガ BOLGA | 店舗情報
| ランチ時間 | open11:00〜 | ||
|---|---|---|---|
| 定休日 | 月曜日 | ||
| 場所 | 〒860-0808 熊本県熊本市中央区手取本町3−1 第二熊本宮本ビル 3F | ||
| TEL | 096-324-6323 | ||
| ランチの予算 | 1000円~2000円 | ||
※本記事は2021年9月時点の情報です。値段や営業時間が変更されている場合があります。























