
流行りの一杯ではなく、時間そのものが味になったラーメンがある。
何十年も地元に寄り添い、静かに研ぎ澄まされてきた一杯は、ひと口で違いがわかる。
今回は熊本駅近くで出会った、一朝一夕では辿り着けない老舗の味を訪ねます。
一朝一夕では出せない味の店
最近熊本では新しいラーメン店が次々とオープンしていますが、長年地元で愛され続けている老舗も見逃せません。
新店には新店の斬新さ、老舗には老舗の積み上げられた味――両者はまったく異なる魅力を放っています。

今回の老舗探訪は、熊本駅からほど近い「食堂 龍虎」。

一目で「歴史ある店」と分かるいい面構えです!
看板等はかなりレトロな感じが出ていますが、のれんやステッカーなど独特な味を残しつつリニューアルされているところも素晴らしい。
こういう“ちゃんとメンテナンスしている老舗”っていいですよね。


この誰が描いたのかわからないアウトサイダーアートも魅力だな…
かつてはお好み焼きまでやっていたのか…地域の人々に「なんでんうまか店」として親しまれてきた歴史を感じさせます。

店内はカウンター席に加えて、奥には宴会もできる広々とした座敷があり、意外なほど奥行きのある造りです。
町中華系の豊富なメニュー
さてメニューですが…

| ラーメン | 700円 |
| ちゃんぽん | 830円 |
| 中華丼 | 750円 |
| 焼きそば | 700円 |
| チャーシュー麵 | 1100円 |
中華食堂らしい豊富なラインナップ。

さらに、餃子や野菜炒めといった一品料理も充実しています。
老舗ながらQRコードやFacebookに対応しているなど現代の英知も柔軟に活用しているところも素晴らしい。
今回注文したのは、お店の看板メニューであるラーメン。
独特の風味がクセになるラーメン!
熟練の女将さんが手際よく作ってくれた一杯がこちら、

見た目はまさに熊本ラーメンの王道といった風格。
スープは表面に油膜が張るくらい濃厚。
一口すするとただの豚骨とは違う奥深い旨味が口いっぱいに広がります。
この独特の風味はおそらく豚骨スープに長年継ぎ足されてきた秘伝のタレを合わせているんじゃないかな?
まるで日本酒の蔵に住み着く麹菌のように、年月が育てた“龍虎だけの味”です。
これは歴史が作り出した特別なラーメンだ…。

麺は濃厚なスープによく絡む細麺。弾力は控えめながらスープの旨味をしっかり吸い込み、量的にも食べ応えも抜群です。
チャーシューはたぶん厚切りのロース肉を使用。柔らかすぎず固すぎない絶妙な歯ごたえ、すごく旨い。
これが700円で味わえるなんて…!
「熊本ラーメンを食べたい」と友人に言われたら、間違いなく案内したくなる店です。
歴史が作り上げた唯一無二の濃厚スープを、ぜひ一度味わってみてください。
龍虎 | 店舗情報
| ランチ時間 | open11:00〜14:00 | ||
|---|---|---|---|
| 定休日 | 火・水曜日 | ||
| 場所 | 〒860-0822 熊本県熊本市中央区本山1丁目4−10 | ||
| TEL | 096-354-6855 | ||
| ランチの予算 | 1000円~2000円 | ||
※本記事は2025年8月時点の情報です。値段や営業時間が変更されている場合があります。

























