【下通・ランチ中止】中華食堂 桃源～太平燕（780円）

ありそうで中々ない、昔ながらの中華料理店

本日訪れたのは、最近ランチ営業を始められた

「中華食堂 桃源」さん。看板からすでにただならぬ雰囲気を漂わせています。

しかもお店は少し奥まった場所にあり、これぞ“熊本あるある”。斜め文字のレトロな看板もいい味を出していて、今ではなかなか見かけない大胆なデザインです。

入店するとすでに多くのお客さんで賑わっており、私が座ってほどなくして満席に。さすが人気店です。

ランチセットは無いようですが、単品がとにかくリーズナブル。

• 皿うどん・焼きそば 680円

• ちゃんぽん・太平燕・ビーフン 780円

• チャーハン 680〜730円

しかもランチタイムはごはん無料サービス（※チャーハン以外）という太っ腹な内容。

一度は高菜チャーハンに決めかけたものの…やっぱり熊本名物「太平燕」に変更！ 揚げ物やビールセットも魅力的で、ここで一杯やって帰る常連さんもいそうです。

厨房では二人の料理人が、言葉を交わさずとも見事な連携で次々と料理を仕上げていきます。その手際の良さに、長年培われた経験と信頼を感じます。

そして、やってきたのがこちら――待望の太平燕！

一口スープを飲むと、まろやかなコクと深みのある味わい。エビもたっぷり入っており、キャベツは程よくしんなりして甘みを引き出しています。濃厚ながらも優しいスープに、春雨のつるっとした食感が相性抜群です。

ちなみに太平燕は、熊本発祥の中華風郷土料理。福建省から伝わった料理をアレンジしたもので、ちゃんぽんのルーツにもつながる存在です。小麦麺ではなく春雨を使うことで、胃にもたれにくく女性人気も高い一品なんですよ。

隣のカウンター席では大皿の皿うどんが運ばれてきて、その迫力に思わず「そっちも良かったか？」と心が揺らぎます。さらに別テーブルには熱々チャーハンが…まさに目移り必至の食堂です。

そんなことを考えているうちに、気づけばスープまで完食。老舗の底力を存分に感じさせる一杯でした。

「また来なければ！」と自然に思わせる――これぞ、昔ながらの中華食堂の魅力ですね。

中華食堂 桃源 ｜ 店舗情報

※本記事は2021年9月時点の情報です。値段や営業時間が変更されている場合があります。